「整理整頓をしましょう!」
そう言われると、多くの人は「不要なモノを捨てること」と考えます。
もちろん、不要なモノを処分することは大切です。
しかし、飲食店の現場改善では、いきなりモノを捨てることから始めることはありません。
実は、この順番を間違えると、
「必要なモノまで捨ててしまった。」
「やっぱり必要だった。」
「もう何も捨てたくない。」
という状態になり、改善が止まってしまうことがよくあります。
整理が続かない本当の理由
整理整頓が続かない原因は、意志が弱いからではありません。
問題は、何を基準に整理すればいいのか決まっていないこと。
人それぞれ、「これは必要。」「これはまだ使う。」という判断基準が違います。
そのため、一人が片付けても、別のスタッフが元に戻してしまう。
これでは、いつまで経っても整理整頓は定着しません。
現場改善のプロは最初に何をするのか
私たちは、まず一つの棚や引き出しから整理を始めることはありません。
最初に行うのは、お店全体を見ることです。
例えば、
- 探し物が多い場所はどこか
- 作業が止まりやすい場所はどこか
- モノがあふれている場所はどこか
- 同じ備品が何か所にも置かれていないか
現場全体を確認し、問題点を整理します。
そのうえで、
- 何を改善するのか
- どこから取り組むのか
- 何を残し、何を処分するのか
という改善計画を立てます。この順番だからこそ、改善がスムーズに進みます。
実際の改善事例
以前、オープンから8年間、整理整頓に悩んでいた飲食店をご支援したことがあります。
店主は何度も整理整頓に挑戦していましたが、そのたびに元の状態へ戻ってしまうことを繰り返していました。
現場を確認すると、本当の問題は「モノが多いこと」ではありませんでした。
必要な備品の置き場所や管理方法が決まっておらず、スタッフそれぞれが使いやすい場所へ置いていたことが原因だったのです。
そこで、最初に改善計画を作成し、作業動線や使用頻度を考えながら配置を見直しました。
すると、探し物が減り、スタッフ同士の動きもスムーズになりました。
改善後、店主からいただいた言葉が今でも印象に残っています。
「自分たちの考えていた整理収納とは全く違っていた」
「自分たちのやり方で片づかない理由がわかりました」
日々のオペレーションが改善され、スタッフの皆さんにも喜んでいただくことができました。
まとめ
整理とは、「捨てること」ではありません。
現場の問題を見つけ、改善するための計画を立てること。
その順番を守ることで、一時的な片付けではなく、続く現場改善につながります。
👍 今日の現場改善のコツ
整理を始める前に、店内を一周してみましょう。
「探し物が多い場所」
「モノがあふれている場所」
「スタッフが動きにくそうな場所」
この3つを書き出すだけでも、改善の優先順位が見えてきます。
いきなり収納用品を買ったり、モノを捨てたりする前に、まずは現場全体を見ることから始めてみましょう。
飲食店の現場改善コンサルティング
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整理整頓だけでなく、5S・環境整備・HACCP対応・人材育成まで、お店に合わせた改善計画をご提案し、定着するまでサポートしています。
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【現場改善サービスHP】
現場の課題や目的に合わせて、各サービスをご用意しています。
■店舗改善サービス
■従業員教育支援サービス
■HACCP対応サービス
■ハラスメント研修
※各サービスの詳細は、上記リンクよりご覧ください。
【筆者紹介】
徳王 美紀(とくおう みき)
飲食店専門 現場改善コンサルタント
飲食店を中心に、HACCP・5S・環境整備・従業員教育を通して、働きやすく、生産性と品質の向上につながる現場改善を支援しています。




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