4.社会に出て困る整理整頓の現状

学生の間や、一人で過ごしている時は、整理整頓ができなくても生きてはいけます。ですが、一旦社会に出て、誰かと一緒に働く場合は、この整理整頓は、出来ないよりできた方が何かと周りとの調和が良い状態を生みます。

目次

整理整頓は、できた方が良い理由

なぜ、整理整頓ができた方が良いのでしょうか?

上記の画像は、約50年間整理整頓が苦手なAさんが管理していた備品庫です。Aさんしか、どこに何があるのかわからない状態でした。(※Aさんは、整理整頓が苦手とは思っていらっしゃいません)

こちらの現場では、多くの方がそれぞれに役割を持って働いています。さまざまなアイテムが季節ごとに必要であり、年数回しか使わないモノもあり、その業務の時には、Aさんに聞いて出してもらうという状態でした。

上記の画像の状態ですので、Aさんでも直ぐには探せないこともありました。時には、見つからず再発注などということも日常茶飯時の状態でした。

もちろん、Aさん以外の方が何人もこの状況を改善しようとしてきましたが、Aさんによって一蹴されてしまい、ついには良い人材が辞めてしまうということの繰り返しでした。

●モノを探す時間のムダ
●再発注による経費のムダ
●従業員間のコミュニケーションの悪化
●人材の損失
●人材募集の費用のムダ

ただ片付けが下手というレベルを超えて、多くのマイナスが会社にもたらされていることが、整理整頓ができた方が良い理由です。

飲食業にとって整理整頓上手や、片付け好きは良いのか?

一見、飲食業にとって整理整頓が上手な人や、自称「片付け好き」が良いように思いますが、そうとは言い切れません。

なぜなら、衛生的な片付けや、HACCPの衛生管理も踏まえて行う必要があるからです。
例えば、ぱっと見て綺麗な段ボールや、頑丈な段ボールを飲食の現場では使うことはNGです。

これは、害虫発生や、段ボールからの二次汚染といった問題を起こすからです。
そのようなことを理解した上で、適切なモノを使い整理整頓することが求められるからです。

また、「お片付け好き」と、「正しい整理整頓」のやり方を理解して行うのとは全くレベルが違います。
大きな違いは、リバウンドしないことではないでしょうか。
この話は長くなりますので、またの機会にお話しますね(笑)

まとめ

誰かと一緒に働く場合、「整理整頓」は、できた方が何かと周りとの調和が良い状態を生みます。
苦手な方でも、どのようなタイプの方でもできる方法を会社のルールとして決め、それを躾て守っていくことが大切です。

できるだけシンプルな方法で行うのか重要です。
整理整頓の方法もできるだけ複雑にしないことです。

上記の画像の棚には、同じ物が違う方法で収納され、いくつもその状況がありました。
色々なモノと組みあわせた「セット収納」が、独自のルールでいくつも存在していたわけです。

もちろん良かれと思ってのことです。
○○さんがいい、悪いではなく、片付け方を知らなかっただけなんです。

先日、2年ぶりに従業員の方にお会いしましたが、今でも画像の右の整った状態を保ち、更に働きやすくなっているそうです。一番の効果を感じているのは、毎月の棚卸だそうで、以前より30分も時間が短縮しているそうです!
素晴らしいですね!

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